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施 設 名:
神奈川県立おおいそ学園時 期:平成21年4月中旬頃
発生場所等:学園内
事 件 名:園内での虐待や暴行等
被害 状況:複数の生徒が園内で職員から暴行や虐待を受けた
加 害 者:園内職員
法条文等:憲法36条
刑法208条(暴行) 同法193条(職権乱用) 同法223条(強要)
児童福祉法33条第10項1号及び4号 11項
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~ニュース記事~
神奈川県大磯町にある児童自立支援施設「県立おおいそ学園」の職員が、
入所する児童・生徒に対しての暴行や「特別指導」の名に借りた児童への
虐待が行われていたことが生徒からの投書で発覚しました。
おおいそ学園では園内で問題を起こした児童・生徒に対して「特別指導」の名に
借りた虐待(廊下拭きや強制マラソンや正座など)や職員からの暴行が日常的に
行われていたそうです。
生徒から今年4月中旬、手紙でこういった事実を知らせる手紙(通告)が県に届き、
4月28日に県は県の第三者機関である「子ども人権審査委員会」が調査を始めま
したが、知事への報告が6月19日になって行われました。
この事に対して
松沢成文知事は「なぜすぐ私に知らせなかったのかと職員に対して
強く注意し、徹底的な調査を指示した」と不快感を示しました。
そして、調査委員会は「日常的に威圧的な指導が行われていた」などの行為を
指摘した上で「個別の虐待は特定できなかったが、園の指導方針に問題があり、
改善が必要」などとする調査報告書を15日にまとめました。
そのことを受け、今月18日松沢知事は定例記者会見で
「指導が不適切だったことを重く受け止める。子どもたちに大変申し訳なかった」と
生徒や関係者に対して
陳謝しました。
松沢知事はさらに「県立の施設でありながら子どもへの人権に対する配慮、
技術面で不足があった」と述べました。
県子ども家庭課の芝山一彦課長はマスコミの取材に対し、「事件の調査の
先行きの見通しが立っていなかった。もっと早く知事に報告すべきだった」と
述べておりました。
神奈川新聞 2009年9月17日記事あり
朝日新聞 2009年09月19日記事あり
特集記事(業界スコープ)
児童自立支援施設での職員による暴行等に対して、全国に先駆けて
県知事が定例記者会見で児童に
陳謝するという異例の出来事